脚気

「脚気」は日本発のビタミン欠乏症です。別名を「江戸わずらい」といい、かつての国民病です。日露戦争前に日本全国に拡大し多くの死者を出した病気です。

脚気の症状

脚気の症状は主に神経系に障害が多発します。手足のしびれ・むくみ・倦怠感・集中力の低下・最低血圧の低下・心臓肥大・うつ病・心不全など。

脚気の原因

全身と脳の神経に障害を発症させる脚気の原因はビタミンB1欠乏症です。日本人で脚気を発病した患者の多くは白米を主食としていました。

海軍の軍医に高木兼寛当という人がいました。彼は脚気によって苦しんでいた海軍と陸軍を回復させるべく海軍の白米支給をやめさせ、麦飯の支給に変えました。その結果海軍は見事に脚気を克服することができました。麦飯には白米に足りないビタミンB1が含まれていたからです。

糖代謝とビタミンB1の関係

なぜ白米が脚気の原因となったのでしょうか?ご飯・麺類・パン・アルコールや清涼飲料水といった炭水化物の糖分とB1との関係に注目です。糖分は私たちの体内でブドウ糖に転換され、脳や筋肉のエネルギー源になります。ブドウ糖がエネルギーになること私達はで歩く・しゃべる・動く・考えるといった動作をすることが可能になります。ところがこれはあくまで糖代謝に成功した場合の話。糖代謝とは糖分をエネルギーに転換することなのですが、この転換率がB1にかかっているのです。もし、B1がなければ体内の糖分はうまく糖代謝されず、糖分はエネルギーになりそこね、体内で中性脂肪となってしまいます。

その結果、糖尿病のリスクを上げてしまいます。さらに糖代謝の副産物である乳酸もB1によって除去されるため、もしB1が不足していると、乳酸が筋肉に溜まることで慢性疲労を引き起こしてしまいます。

ビタミンB1の不足→体と脳のエネルギー不足→さらに疲労物質が溜まる→疲れたから甘いもの食べる→糖代謝が行われないため、どんどんと疲れが取れなくなる

といった悪循環に陥ってしまいます。糖代謝の失敗は時に死に繋がります。ビタミンB1は、食事と一緒に必ず摂りたい栄養素の1つです。